組み立て

■このページの趣旨
 基本的に,キットに添付されているマニュアル(英語)はとても分かりやすく書かれているため, このページはあまり存在意義が無いかもしれません.購入を検討している人 の参考になればという意味で,まとめてあります.

■組み立て作業の実際
■シャーシを外す
 まず,ケース後ろ側の手回し可能なネジを1箇所外す
 次に,シャーシを前に少しずらします.マニュアルを読むと,CD-ROMドライブに親指をかけて シャーシを前に引っ張る感じでずらせと書かれています.なお,前にずらす必要があるのは, この写真にあるように,ほんの僅かの距離です.先ほど抜いたネジの受け側の爪が引っかかる ので,そこまでずらしてください.
 シャーシを前にずらした後,上に少し引っ張ります.先ほど抜いたネジの受け側の爪が 引っかからなくなる距離までずらしてください.
 後は前の方に引っ張るだけでするっと抜けます
 シャーシを外すと,フロント側はこのようになります.

 横から見た写真
■ケースをばらす
 シャーシを外した後,CPU,メモリ,ドライブ類を取り付ける場合は,さらにケースを ばらす必要があります.

 ケースをばらす際には,裏側の電源コネクタの所のネジを外します.なお,このときに, AC電源の設定スライドスイッチがきちんと 115V 側になっていることを確認しましょう.
 外すネジは1つだけです.(ここではシールも剥がしていますが,その必要はありません)
 ネジを外した後,電源コネクタの固定金具を上に少しスライドさせるとカコッとはずれます.
 ケースのフロント部を回すと,このように内部にアクセスできるようになります.

■M/Bの設定,メモリの取り付け
 ケースを開けると,このようにメモリ,CPUが取り付けできるようになります.
 9cm ケースファンはこのようにM/Bから電源供給を受け,温度に応じて回転数をコントロール 可能になっています.
 そしてこれがファンレスの150W電源.フロント側のステーに固定されており,背面排気に よる負圧で生じる風の通り道に設置してあります.
 電源のスペック
 M/B上のジャンパスイッチを,取り付けるCPU/メモリによって適切に設定する必要が あるので設定し直しましょう.デフォルトでは133MHzになっていると思います.

 なお,マニュアルにはFSBとメモリクロック非同期の設定が載っていますが,私のM/B では,この図で言うところの FS0 がハンダ付けされており,非同期は選べないようになって いました.

 ちなみに M/B のリビジョン(PCB)は 1.03 でした.
 いつか役に立つかもしれないので,CMosクリアのジャンパ情報も載せておきます.
 オンボードのサウンド機能を使用しない場合は,このジャンパで AUDIO DIS の設定を します.
 メモリを取り付けます.パチッと奥まで挿し,接触不良が起きないように取り付けてください.
 CPUを取り付ける際には,まずCPUソケットのレバーを上げます.
 次に CPU を取り付けます.
 CPUにはピンの切りカキがあり,正しい方向にしか刺さらないようになっていますので, 方向を間違えないように奥まで挿し,レバーを倒して固定します.
 CPUファンは,とりあえず FSCUG9C-6FC を取り付けることにします.
 この部分が温度センサになっており,温度に応じてファンのスピードをコントロールします.
 裏側にはこのようにシールが貼ってありますので剥がし,CPUコアとの密着部にシリコングリス を薄く塗ってから取り付けます.
 CPUファンは金具をソケットの爪にはめ込み,かちっと固定します.一応グラグラしていない かも確認しておいた方が良いでしょう.
 CPUファンの電源は,M/B上のこの位置のコネクタから取ります.ここに接続することにより, M/B から回転数を監視することができるようになります.
■ドライブ類の取り付け
 フロントパネルの 3.5 インチシャドウベイにこのようにスライドさせてはめ込みます.なお, 1台のみ接続する場合は HDD は ジャンパピンで Master 設定にします.

 左右のネジをはめ込み,固定します.
 CD-ROM/DVD-ROMドライブも同様に,5インチベイに前からスライドさせて取り付けます. セカンダリのIDEケーブルに1台しか取り付けない場合は Master 設定でも良いのですが, Slave 設定にしておく方が良いでしょう.

 CD-ROM/DVD-ROMドライブ取り付け用のケーブル,CD-ROMのオーディオケーブルは 別途用意する必要があります.今回はケース内のスペースがあまり無いこともあり,通風も 考慮してDVD-ROMはスマートケーブルを使用して取り付けることにしました.

 なお,CD-ROM用のオーディオケーブルのコネクタは何種類かありますので,このように どのようなタイプであっても接続可能なケーブルを用意しておくと便利でしょう.

 DVD-ROMドライブ,HDDにIDEケーブル,電源ケーブルを取り付けます.
 DVD-ROMドライブ側のIDEケーブル(セカンダリ)は,このように『IDE2』のコネクタに 接続します.
 オーディオケーブルは,このようにM/B上の黒いコネクタに接続します.もう一つの白い オーディオコネクタは,AUX 用端子です.
 組み立ては逆の手順で行いケースを回転させて戻し,電源コネクタを取り付けます.

ケースを回転して閉める際に,電源から出ているケーブル をケースに挟み込んで切らないよう注意しましょう

 ケーブルの取り回しには気をつけましょう.セカンダリのIDEケーブル等は,CPUファンの上側 をはわせると収まりが良いようです.
■完成!
 シャーシを元通り取り付け,ネジ止めしたら完成です.

■動作確認
 完成したら,電源を入れてきちんと動作するか確認しましょう.チェックポイン トは,きちんと起動画面(BIOS画面)が出るか,起動画面でCPUの種類や 動作クロック,メモリ容量,ディスク,CD-ROMは正しく認識されているかを見ます.

 CD-ROMドライブとM/Bを接続していたAudioケーブルの接続は BIOS 画面では できません.これを確認するには,Windows等を入れて音楽CDを再生し,スピーカー Outから音が出るかを確認する必要があります.またその際には,左右がきちんと間違 わずに接続されているかも確認しましょう.

※)手順で分からない部分がある場合は,マニュアルを 参照してください.

 比較的よくあるトラブルと対処法は,以下の通りです.

    ○起動時に,『ピーッ,ピーッ』と,ビープ音が鳴る
    メモリ関係のトラブルです.DIMMがきちんとソケットに差し込まれているかを確認します
    ○起動後,しばらくするとハングアップする
    CPUの冷却関係のトラブルの可能性があります.BIOS画面でCPU温度を確認したり, CPUファンの電源がきちんと接続されているかや,CPUファンがきちんと取り付けられているかを 確認します.なお,シリコングリスの塗り方如何で熱暴走する場合もあります.

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